北海道環境科学研究センター

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化学物質  

 

「化学物質」という言葉は、「天然のもの」に対して「人が合成したもの」というふうに捉えられがちで、さらに最近では有害なものという印象が強いようです。しかし、化学物質とは有害なものや無害なもの、合成されたものや天然のもの、有機物質や無機物質、化合物や単体といった全てのものを指しています。自然界にもフグやトリカブトの毒といった有機化合物や鉱物に含まれるヒ素のように人間にとって強い毒性を示す化学物質も数多く存在しますし、人間が合成した化学物質でも無害で安全なものもあります。

人間は利便性と引き替えに、自然界には存在しない膨大な数と量の化学物質を合成してきました。これらの化学物質は製造過程や人間が使用することにより環境中へ放出されます。環境中に放出される化学物質は、人間が目的を持って生成したものばかりではありません。廃棄物の燃焼や自動車からの排ガス中に含まれる化学物質は、人間が意図的に作ったものではないという意味で「非意図的生成物」と呼ばれ、その最も代表的なものはダイオキシン類です。これらの化学物質が、少しずつ長年にわたって環境中に蓄積し、食物などを通して次第に濃縮され私たち人間の体内にも入ってきます。急性的な毒性は極めて低いと考えられていた化学物質も、長期にわたって摂取し続けることにより人の体にいろいろな作用を及ぼすといわれています。

環境中の有害化学物質は、呼吸や飲食などさまざまな経路で体内に入ってきます。人が安全で健康な生活をおくるためには、自分たちが暮らしている地域の環境について知っておく必要があります。私たちは、ダイオキシン類、農薬、内分泌かく乱物質(環境ホルモン)、残留性有機汚染物質(POPs)など種々の有害化学物質について調査研究を行っています。また、環境中の化学物質を総合的に評価する手法としてバイオアッセイ法の研究を行っています。



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