北海道環境科学研究センター

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水質

 



 湿原を蛇行する釧路川や霧の切れ間から覗く摩周湖等、北海道的らしい映像には、固有の動植物をのぞけば水辺が多いのではないでしょうか。北海道の寒冷な気候と希薄な人工密度が幸いしたのか、一般的に言うならば東京湾や霞ヶ浦のような深刻な水質汚濁はなく、質量ともに良好な水が確保されてきました。
 


 個々に見るならば、早くから選炭排水や鉱山廃水、季節操業の農産物加工による河川汚濁が起きていたはずです。環境科学研究センターの前身である公害防止研究所発足時代は工場・事業所排水等の発生源や、川・湖・海の環境水質を化学的手法で調べることに力を注ぎました。BODやCODの生活関連項目、HgやAsの人の健康にかかわる項目等の測定結果は、地域毎の問題解決や発生源からの汚濁による環境問題を沈静化する一助となりました。しかし揮発性有機塩素化合物や窒素(硝酸・亜硝酸)による地下水汚染が問題になるなど、新たに検査が必要とされる項目や物質も次々と増えています。


釧路川


公共用水域図
 


 地下水も環境基準適用になり、人の健康にかかわる項目が9項目から26項目へと約3倍に増えました。農薬や揮発性有機物質等人工化学物質の測定にガスマス等の大型測定器が不可欠になり、調査研究の柱の1つになってきました。土壌汚染や生体影響に見られるように、従来の大気・水質といった媒体による分類分野を跨ぐ、より幅広い視野からの調査研究が求められるようになり、問題解決型から政策提案型へ変化しつつあります。産業との連携や、種々の機関との共同研究が増えてきています。



 札幌扇状地、豊平川の旧河道1万5千分の1土地条件図「札幌」(国土地理院)からリライトしたもの (さっぽろ文庫 44 川の風景)
 

  環境科学研究センターへ名称変更し、機構上いくつもの部や科が水質の調査研究を担当しています。環境の定期モニタリング調査も支庁と保健所の分担になりました。循環型社会形成(廃棄物問題)も新しい研究分野と位置づけ取り組み初めています。水質測定技術の普及や向上を目的に、保健所の職員との技術検討会を実施したり、JICA国際協力事業団の研修の一翼を担ったりしています。
 

 代表的な調査研究課題を以下に紹介します。



川の調査風景


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